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Facts(4/5) : #019


漢字にだまされる状態

 この間、家族の買い物に荷物持ちとして参加していたときに、「護美箱」というのを発見した。そのまんま「ゴミバコ」の当て字なわけだが、「美しさを護る箱」ということで、考えた人にとっては力作のようだ。しかし、ちょっと突っ込ませてもらうと、「これだとゴミ=護美だから、ゴミは美しさを護る(もの)という意味では?」ということになる。ちなみにこの「護美箱」があるところの、抹茶ソフトクリームは結構おいしいと思う。誰も知らないと思うが。

 ということで、漢字は、たった一文字で様々なことを伝えることができる、結構あなどれないものだと考えている。(笑)とかはその典型的な例である。逆にひらがなやカタカナは、(ろ)とか(キ)とか書いてもぜんぜん意味がわからない。つい先日まで、感情をひらがな一文字であらわす研究をしていたのだが、声に出した場合には可能だが、文字としては難しいのでは、という結論に達したし。

 さらに話をすすめると、「漢字にだまされる」という状態が起こるのは明白だ。悲しい文章に(笑)をつけた場合や、(怒)をつけた場合、なぜか、文章ではなく、(笑)(怒)の方が力を持っていて、影響されてしまうのだ。逆に言えば、「()がカキコミ・チャットを制す」といった感じだろうか。

おわり。(1998/4/27)


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